布留川 勝の人材育成の現場日記

G研報告Part2:海外現地法人社員および国内グローバル要員育成の「仕組み作り」のノウハウ

2014/06/11

グローバル人材育成

ダイバーシティ

■第二部■
ジェームス・ドハティ講師より、海外マネージャーと日本人マネージャーの
合同研修のプログラム内容
についてご紹介した。

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ドハティ講師とは創業当時から約14年程一緒に仕事をしているが、
彼から受けるインスピレーションはいつも大きく、私の尊敬する講師の一人である。

ドハティ講師の強みは、

•企業独自の文化や理念を重視し、参加者個人の価値観とすり合わせていくセッションが得意である。
•ファシリテーターとして、参加者コミットメント型の研修を実施している。
•知識・スキルの習得のみならず、プロフェッショナルとしてのマインドセットを重要視している。

今回ご参加いただいた皆様には、ワークの一部をご体験いただいた。

例えば、「リーダーシップ」のエクササイズでは、
「リーダーシップ」の定義についてグループ毎に話し合い、発表いただいた。
このエクササイズの一番の目的は、自分自身の奥底に潜んでいる
「リーダーシップ」の定義を引き出すこと
である。

ドハティ講師が研修中に言っていた下記言葉は印象的だった。
「人間は物事を考える時、約3%の脳しか使っていない。
しかし、質問をすることでその他の脳が動き出す。
より多くの質問をすることは、より深く理解することに繋がる。」

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「リーダーシップ」の定義について発表いただいた皆様に
ドハティ講師がどんどん質問をしていき、「リーダーシップ」とは何か、その答えを
ドハティ講師との対話の中で、導きだしていただいた。

その他にもValueのワーク(価値観)では、ご自分が大切にしている価値観を
一文字でいくつか選んでいただき、その定義とそれを実現していくためには
どのような具体的行動が必要であるかペアで体験いただいた。

■第三部■
グローバル人材を育成する上での様々な疑問や悩みについて
私とドハティ講師がお答えするQ&Aセッション
を実施した。

その中で下記の質問をいただいたのでご紹介したい。

Q:どうすれば受講者をもっとやる気にさせ、当日研修に臨んでもらえることが出来るか?

私からは下記の様にお答えした。
まず、研修の目的がしっかりしていないだけでなく、上司に出るように言われたから参加したという受講者が大きな研修効果を得ることは難しい。
「自分にはこのスキルが必要であるから、どうしてもやらなければいけない」
という危機感を持っている人は必至で研修を受ける。
そこには、「Why=なぜやるか?」という研修の目的が必須となってくる。
例えば、グローバル研修では、「なぜグローバル人材になるべきであるか」を
しっかりと自分事として捉える事が出来ているか、
またそのようなメッセージを会社としても社員に共有しているかなどが、
研修を成功に導くためには必要である。

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ドハティ講師は、このように回答している。
研修へのモチベーションが低い場合、自分自身に自信がない場合もある。
例えば、英語で研修を実施することを恐れており、その恐怖心から
やる気が起きないケースもある。
私の研修では、内なるパワーを引き出して、「自分にも出来るんだ!」ということを分からせる。
例えば、プレゼン研修では、まずやり方を教えて、
その後、ボディーランゲージがどれだけパワフルな役割を持っているかを伝える。
皆の前で披露してもらい「この英語力でも何とかプレゼンが出来るんだ!」
と分からせてあげることでそれが次への自信に繋がる。
自信が付くと、人はそれをモチベーションとし、続けて行くことが出来る。

グローバル人材を育成するには、改めて知識やスキルのみならず
「なぜやるのか?=Why」の部分が如何に重要であるかは明白である。
また、その人材のモチベーションやエンパワーメントを上手く引き出す事が出来れば、
研修を成功に導くことが出来きる
のだと深く考えさせられた一日であった。

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