「最近の若手社員は新聞やビジネス誌を読んでおらず、勉強していない」
こんな声を、人材育成ご担当者や、このブログでも紹介しているコア人材のグローバル化研修の参加者であり、多くの部下を抱えるリーダー層からも耳にする。
少し前のリサーチであるが、「あなたは、最近1年で何冊程度の本を読みましたか?(雑誌・漫画を除く書籍)? 」という問いに対して、「5冊以下」が全体の52.8%と半数以上である。(OCN調べ2010年1月)
30代では58.9%、40代では56.1%というとても高い数字である。
これは、研修中に私も時々同じような質問をするが、それほど変わらない印象だ。
もちろん、本を読むことが目的ではない。
自身の仕事や人生に活用出来なれば自己満足に終わってしまう。
しかし、グローバルビジネスにおいて自分たちの同僚・部下、競合、または協働相手となる新興国の人材は自らの市場価値を高めようと必死で勉強しているところで、この数字には危機意識を持つ。
ネットが新興国に普及したため、英語が出来て、ネットにつながれば、先進国でも新興国でも情報の格差はなくなり個人がグローバル化して、世界と戦えるグローバリゼーション3.0の時代に入ったと言われて久しい。
最近では、Courseraなどに代表されるように世界中の一流大学のプログラムがネット上で無料で学べてしまう時代になっている。
こうした状況の中、日々の業務に忙殺され、あまり勉強できてない日本人と自分自身の市場価値を高めようと真剣に学んでいる新興国の人材との差は大きく開いてしまう。
変化が激しい世の中で、生き残り、価値を出し続けていくには、業務スキルだけではなく、5~10年後の会社の未来を考え、意思決定するための、世の中の動きを俯瞰する思考力が必要だ。そして、現在、起きていることがどのように自社・自分につながるのか、システム思考的に捉え、押さえどころとなるレバレッジポイントを見抜く力や、ビジネスそのものを理解する力であるビジネスリテラシーがより一層求められるのではないだろうか?
そこで、11月16日(土)の公開セミナーでは、『ビジネス誌から学ぶグローバル・ビジネス~グローバル人材として持つべき視野と基本ビジネス知識~』をテーマで開催する。当社のコア人材のグローバル化研修でも
グローバルリーダーシップや経営戦略というテーマでご活躍頂いている松浦 恭也講師をお招きしている。
イギリスのPwCで本社採用され、12年にわたる海外在住経験と15年のコンサルティング経験を持つ
松浦講師ならではの、ビジネスを読み解く力が学べる内容となっている。
一見難しそうに思えるMBAの知識や、ビジネスフレームワークを分かりやすく解説し、経営企画や幹部の方々のためのものではなく、普段使いできる思考法として学べる。ご興味がある方はぜひご参加いただきたい。
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http://www.personal-globalization.com/seminar/pgseminar30_20131116.html
写真は、グローバル人材育成研究会に登壇時のもの。