布留川 勝の人材育成の現場日記

素早く考えて主張する訓練:ディベート

2012/12/21

グローバル人材育成

コミュニケーション

先週、ある監査法人のお客様のグローバル研修をオブザーブした。
これは、10月初旬から始まった選抜人材向けの9ヶ月プログラムの一部であり、
私も初回キックオフの講師を務めさせていただいた。
その時の様子→http://blog.m-furukawa.jp/archives/2012-10.html#20121023

今回は第3回目にあたり、東京から離れた場所での河原崎圭市講師による
合宿研修でディベートも含めたロジカル・コミュニケーション研修を行った。

この9か月プログラムでは、様々な講師が登壇するが、
合宿はその中でも一大イベントになる。
参加者の皆さんは初回と比較しても、
英語でのコミュニケーションにかなり慣れた様子で、
イキイキと参加されており、コーディネートさせていただいた私も嬉しくなった。

DSC01054

知的格闘技と言われるディベートは、日本人が苦手とするスキルの代表例だ。
面と向かって反論する、という訓練を小さい頃から受けていないせいだとは思うが、
日本人は反論されると、つい感情的になってしまうか、黙ってしまうかという人が多いように思う。

しかし、グローバルビジネスを率いるためには、
・短い時間内に情報収集を行い、主張のロジックを組み立てる論理的思考力と言語力
・短い時間内で相手に反論し、かつ、自分の主張を訴える

というスキルが必要になってくる。

先の選挙ではないが、
日本人は「もっと時間をかければ、準備が出来たのに」と言うことが多い。
しかし人生、「もっと時間をかけられる」ことなどないのだ。
刻々と変わるビジネスにおいては、時間をかけるという贅沢は通用しない。
限られた時間で情報収集を行い、最適な判断を下すことが求められている。
素早く考えて次の一手を打つことが重要なのだ。

そのような瞬発力を鍛えるのがディベートだと私は思っている。
また、河原崎講師は、ディベートを行うメリットの一つとして、
ディベートトピックについて深く考えることで、教養が深まるという。
つまり、ディベートを行えば行うほど、物事を多角的に見る力が増し、
教養が深まる
のだ。

今回の研修はもちろん英語で行うのだが、通常、ディベート研修は
高い英語力が求められる。今回の参加者の皆さんは、
最初こそ苦戦していたものの、一度、ディベートのコツをつかむと、
みるみる見違えるように、英語で堂々と戦っていらしたのが印象的だった。
さすが、日本のエリートの底力を見た思いだ。

DSC01053

写真は当日のディベートの様子。

グローバル人材育成研究会のお申込はこちら

関連記事

グローバル人材育成研究会【G研】のお申込みはこちら

ページ上部へ