布留川 勝の人材育成の現場日記

私、国内でもグローバルでもOKですよ

2012/10/16

グローバル人材育成

HA

先週大手製造業で「パーソナル・グローバリゼーション(自分グローバル化プロジェクトの始め方)」の一日ワークショップ講師を担当した。
この企業では、すでに9回約220名の方々に受講頂いた。
このワークショップは3年前から数十社で行ってきているが、受講者の方々の真剣度は大きく変わったという印象である。もちろんポジティブにである。

今回も本気で取り組む方々ばかりで講師としてもやりがいがあった。

この2~3年における日本のお家芸的産業の苦戦とアジアの急激な成長を含めたグローバル化により、「私は、日本社会で日本人としか協働できません」と堂々と主張するヒトのキャリアリスクがさらに高まった
人々はそのことにだんだん気づき始めた。

70~80年代の頃、日本人の人件費がグローバルレベルではまだ安く</bしかも今よりはるかに円安で、ドル換算でも割安)、技術力が他国より圧倒的に優位性があった時代は、日本人は国内で素晴らしいチームワークで改善を重ねていれば問題なく定年を迎え年金生活に入れた。

しかし、今日現在1ドルが78円で、新興国の技術力が大幅に高くなった現実に直面すれば、日本人の人材価値としてのグローバル競争力は大きく低下している
国内を顧みても、人口は減少し、未曾有の高齢国家を突き進み、年金もあてにできず、法人税は競合国と比べはるかに高く設定され動かない。
日本企業の経営者は4重苦5重苦の中で戦うことが求められる。
成長市場として中国に進出しても、不買運動が起き、新しく工場を建てようとすれば保険会社からは「お受けできません」という返事。
次なる打ち手として、ミャンマーやベトナムに活路を求めすぐに行動に出る。
立ち止まることは許されない、もう待ったなしの状況だ。

そんな中、「グローバル化」は、ヒトゴトではなくなり、人々はその事態に適応しようとし始めた。
5年先のことを考えれば(10年先では決してない)、感度の高い人ほど一種の恐怖感すら感じるはずである。
今の自分のままでは、家族を支えることはできないかもしれない、と。

今、自分にできることは「私、国内でもグローバルでもOKですよ。」という人材に「自分を変える」ことでる。
グローバル化も国も会社も変えられないが、自分を変えることは、自分で決めて自分で始められるのだ。
しかし、そこには、当然痛みが伴う。趣味の時間を削り大嫌いな英語の勉強をしなければならないし、ダイバーシティにも対応しなければならない。
しかし、赴任先で給料に見合う実力を見せなければ生き残れないかもしれないのだ。

だから、もう逃げずに「自分グローバル化プロジェクト』を始めましょうと私は訴え続けている。
それが私の仕事である。

まずは、英語から始めるという方には、今週土曜日に英語嫌いを1日で英語やろうかな人材に変えるセミナーがある。もしご興味を持って頂いたらこちらまで。

http://www.personal-globalization.com/seminar/pgseminar16_20121020.html

(写真は当日の様子)

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