新入社員へのグローバルマインド研修が増えている。先週は、コンサルティング会社にて、8月開催の海外(マレーシア)でのグローバルマインド研修のキックオフがあり、私と弊社福田聡子で講師を務めた。今回で4年目であるが、このプロジェクトのスタッフの方々のクリエイティビティと熱意に支えられ毎年素晴らしい成果を上げている。
今回も非常に優秀で前向きな人材の集まった。こちらもそのことにモチベートされる。そして、例年同様個々人のグローバル度は様々である。帰国子女、海外留学経験者、英語は苦手だが、マインドはオープンで前向きなグローバル人材、日本語が堪能な中国人、韓国人などなど、すでにダイバーシティにあふれる個性的なメンバーたちだ。
マレーシアでは、アジア現地法人の中国人、台湾人、韓国人、マレーシア人も合流し、弊社のトップ講師陣(グローバル企業のエグゼクティブ研修も担当する)による、ハーバードやオリジナル開発のケーススタディをすべて英語で行う。9日間であるが、終了後のメンバーは、確実に『一皮むける』。
優秀な若手人材には、3つの要素を一気に集中してぶつけるのが効果的である。
3つとは以下である。
1)強烈な異文化体験
2)ケースメソッドで学ぶロジカル・システム・クリエイティブ思考
3)アサーティブなコミュニケーションスキル
一昔前は、新入社員と言えば、英語漬け合宿で英語に慣れるというレベル感であったのを考えると、昨今の新入社員研修では、容赦なしの洗礼を受けプレッシャーはきつい。
しかし、いずれにしろ数年後にはグローバルビジネスでそれ以上の洗礼を受ける。そういう意味でこれだけハードルの高い研修は一足早く現実に直面できるラッキーな体験なのである。
そして、このような研修を通り抜けた彼ら彼女らのたくましい表情を見ると、頼もしいのと同時に、国内市場の縮小に伴いグローバル展開が急速に進む日本企業を直撃している重要な課題がその向こうに透けて見えてくる。
それは、体系的なグローバルマインド・スキルトレーニングを受けていない、自己流で何とかやっている中堅以上の先輩社員のことである。
急激なグローバリゼーションの最前線にいる課長レベル以上(仕事はできるがグローバル度が低い)は、その渦中でもがいている。
写真は当日の様子