先週の金曜日に、グローバル人材育成研究会第32回を開催した。
テーマは、『グローバル人材は100%育成できる!』である。今回は、私から「コア人材のグローバル化最新動向」、弊社講師のDr. James Doughertyから、「グローバル人材は100%育成できる!」という内容で行われた。
ここ数年、特に顕著になってきているニーズに、『コア人材のグローバル化』がある。国内の市場が縮小する中で、グローバル市場を狙う企業が増えてきている。ただ、今まで、国内の売上をメインにしてきた企業ではグローバルで「戦い・協働」できる30-40代のコア人材が不足しているのが実情だ。
原因は様々だが、あえてあげれば以下の2点である。
(1)日本企業、特に売上依存度が国内に偏っている企業では、最近まで差し迫ってコア人材をグローバル人材化するほどのニーズが低かった。
(2)グローバル人材の定義が曖昧であった。
(1)に関しては、国際部や海外事業部などに専門家としてグローバル人材が配置され、国内で活躍するコア人材には、本人にグローバル化を求めてこなかった。
(2)に関しては、いわゆる「仕事のできる人材」+「英語力」=グローバル人材、という定義がここ20年以上定着し、マインドセットやスキルセットの重要度に対する認識が低すぎたと私は思っている。そして、そのことが、グローバル人材育成のカリキュラムの妥当性にネガティブに影響した。
近日中に当日のレポートはホームページ上にアップさせていただく。
写真は、当日の様子。私がインタビューしているのは、いすゞ自動車さんの吉岡氏。吉岡氏はグローバル研修のご担当者であり、ご自身が自ら1年間のグローバル研修にご参加中である。研修を通してご自身の中に起きた変化(マインドセット、英語力など)について語っていただいた。