週明けに上海出張から戻ってきた。
前回のブログで紹介した新入社員のグローバルマインド研修(ハーバード&自社オリジナルのケースを英語で行うワークショップ)がスタートしたのでオブザーブするのが目的だ。今回の参加者は、日本、中国、台湾の3カ国である。
再来週スタートするグループには韓国人も参加するので4カ国になる。
想定どおり日本人参加者のリーダーシップ&ディスカッション参加度は、他国のそれより若干低い。しかし、さすがコンサルティングファームの新人である。徹夜作業で、後半には日本勢もかなりキャッチアップしてきた
ワークショップやミーティングでこの欧米亜勢に比べて日本人が存在感を出せない傾向は、8月1日に開催したグローバル人材育成研究会で取り上げた『英語力とアサーティブネス』と大きく関連する。
この様子は週明けにはレポートをアップするのでそちらを参照いただきたい。
新入社員に限らず、日本人管理職が多国籍ワークショップに参加する場合も同じ傾向である。原因は一般的には『英語力が低い』という見方がされるが、実際はそれだけではない。日本人だけで行う管理職研修(勿論日本語で行う)でも、ディスカッションは低調である。しかし、優れたファシリテーターが、いくつかの仕掛けを施し、数時間経過すると、意見も出始め活発な議論が展開される。これは、日本人には英語力以外にも人前で自分の意見を述べたり、意見を戦わせたりすることへの不慣れさがあることの証左である。
そして、その根底にある重要要素のひとつがアサーティブネスなのである。
今回は多国籍の新入社員研修で改めて日本人の『英語力とアサーティブネス』の弱点を再確認した。20代の場合、気付きも早く柔軟性もあるため、このような多国籍でのワークショップはグローバルなマインドセットの醸成と英語学習意欲のアップには最適である。場所もあえて上海という設定も効果的であったようだ。