布留川 勝の人材育成の現場日記

世界のトップリーダーはなぜエグゼクティブ・エデュケーションを選ぶのか? ~ペンシルベニア大学ウォートン・スクール~

2019/07/26

グローバル人材育成研究会(G研)

ビジネススクール

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選抜部課長

7月16日(火)、ビジネススクールを招いてのランチセッションを開催した。今回はアメリカのアイビー・リーグの一つでもある、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールだ。ウォートン・スクールといえば現在の米国大統領ドナルド・トランプやテスラCEOのイーロン・マスクも卒業したスクールである。

エグゼクティブ・エデュケーションは、主に課長層~役員層のリーダーシップ力を鍛える、MBAなどに比べると非常に短期間のプログラムであり、各国の様々な企業や産業から選ばれたリーダーが参加する。ウォートン・スクールも上記の卒業生からわかるように政界や産業界を席捲する著名人がその腕を磨くために集う場所である。

今回は少人数でのセッションで、担当者である Alan Chen (アラン・チェン)氏から、ウォートン・スクールの特徴やなぜビジネススクールのエグゼクティブ・エデュケーションが世界のトップリーダーから注目を浴び続けるのかを語っていただいた。

エグゼクティブ・エデュケーションの経験を活かすには?

エグゼクティブ・エデュケーションの派遣は決して安くはない。非常に短期間のプログラムであり内容が濃いとはいうものの、参加に向けた意識が高く、十分な目的がないと現地での経験を活かすことは容易ではない。

私もエグゼクティブ・エデュケーションのプログラムに参加したことがあるが、他参加者のプログラムに対しての意欲的で真剣な姿勢にはいつも刺激を受ける。日々頭をフル回転させ戦っていないとあっという間に負け犬にされる社会で生きているプロであるから当然と言えば当然であるが。

ある参加者は事前に組織内での課題について自分自身でまとめ上げ、教授にディスカッションのトピックとしてその課題をぶつけていた。周りの参加者からも貴重な意見を聞きだし、自分の課題意識に基づいた考察を帰国後に組織に生かしていた。高い授業料もここまでやれば高くは無い。

Alan氏がプレゼンテーションの中で語ったAmazon社の副社長のケースも印象的だった。彼は数多くのビジネススクールから合格通知を受けていたそうだが、学校へのヒアリングを頻繁に行い、熟考を重ね、ウォートン・スクールが組織が抱える課題への答えを導き出してくれるという結論に至ったらしい。

このように、自分がビジネススクールの経験で得たいものはなにか?それをどうビジネスに生かしていきたいのか?を明確にしておくことは非常に重要だ。海外からの参加者はこの意識が非常に高い。

当社ではエグゼクティブ・エデュケーションの投資効果を高めるため、手続きのサポートだけでなく、派遣者ごとにヒアリングとカウンセリングを実施して目的に合ったビジネススクールとプログラムの選定を行い、参加に向けた心の準備や英語力の事前準備のサポートまで一貫したサポートをさせて頂いている。

今回のセッションは参加者同士の距離も近く、短時間でありながら、質問や意見交換が頻繁に行われるなど、大変活発な会であった。Alan氏のプレゼンテーションにも熱が籠もり、活発な意見交換から、予定を30分オーバーしてしまったが、ご参加いただいた方々もAlanも、もっと話したい!という表情が印象的であった。

昼食時は担当者と参加者の中に私も加わり、思い思いにビジネススクールの動向や今の人材育成の課題などの意見交換をして頂いた。プレゼンテーション時に話せなかった内容や質問などもカジュアルに飛び交い、短い時間ではあったが深い意見交換をしていただけたのではないだろうか。

最後は、Alan氏と参加者の皆様、我々で集合写真。興奮冷めやらぬうちに終了してしまったのが少し心残りであるが、有意義なお時間を過ごして頂けたのではないかと思う。これからもこのような機会をご提供していくので、今回ご参加いただけなかった皆様にも是非ご参加頂きたい。

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