かねてより当ブログでもお知らせしていた
第81回グローバル人材育成研究会を11月19日(月)大阪にて開催した。
約2年ぶりとなる大阪での研究会開催には、20名のお客様にご参加いただき、
私から「2013年度のグローバル人材育成最新動向」について、
そして、西日本電信電話株式会社(以下 NTT西日本)技術革新部 国際室の前田典生様より、
「NTT西日本 技術革新部でのグローバル人材育成の取組」と題して、
導入事例発表をお話いただいた。
また、最後には当社ディレクターの福田から、右脳型英語学習法を
ご来場いただいた皆様にご体験いただいた。
2013年のグローバル人材育成動向の一つとして、
グローバル人材育成=英語研修という枠組みからの脱却が挙げられる。
「日本で仕事が出来る人に英語力をつける」という旧来の発想では、
激化するグローバル競争では勝てないということが、ようやく各社で共有されつつある。
日本語での経営塾に英語レッスンをつける、という形に代わる形として、
今回の研究会では、選抜型グローバル人材育成プログラム(経営塾in英語)の概要をご紹介した。
また、もうひとつの動向としては、語学習得は基本的には
自助努力という方向に向かっている点だ。
就業時間中の英語レッスンなど、社員の語学習得に企業が投資をするのではなく、
基礎語学力は社員自らの努力で行う方向になっている。
それを有効に機能させるために、
動機付け→学ぶ方法を学ぶ→ダイバーシティスキルの習得→語学学習の習慣化
という4つのプロセスを組み合わせる自立型英語学習法をご紹介した。
限られた予算をどこにどう投資するか?
組織開発面からみて、最大限の効果が期待できる
プログラムと仕組みへ投資することがますます求められる。
グローバル化ではなく、グローバル対応力強化
今回登壇いただいただNTT西日本の前田様には、
海外売上比率0%のNTT西日本の技術革新部様が
グローバル人材育成に取り組む理由、そしてグローバル人材育成プログラムの
実施に至るまでの企画の経緯などを熱く語っていただいた。
つまり、「海外で売る」人だけがグローバル化が必要なのではない。
「海外の技術を取り入れる」ことも含め、
日本にいてもグローバル対応力が求められるのだ。
国内事業中心の企業にとっても「競合はグローバル展開している企業」
という状況は現実である。グローバル競争を勝ち抜くためには、
海外展開率に関係なく、「グローバル化」を目の前の問題として意識し、
対応することが求められている。
次回のG研(グローバル人材育成研究会)は、12月11日(火)に2013年に求められる
新しいグローバル人材像(連続スペシャリスト)についてお話する予定だ。
また、新しい人材アセスメントツールもご紹介する。
詳細とお申込み→http://www.globaledu-j.com/hrd/seminar_report/seminar_10.html
ある職務で成功する特性、そして個人の特性の両方を把握し、
適材適所の配置・育成に活用可能なアセスメントツールだ。
また、会員の皆様のネットワーキングの場として研究会後の
忘年会も企画しているので、ぜひご来場いただきたい。