布留川 勝の人材育成の現場日記

G研報告(136回)パート2「異文化コミュニケーションに必要な”Cultural Intelligence”とは?」

2016/10/15

グローバル人材育成研究会(G研)

コミュニケーション

ダイバーシティ

皆さんは、「異文化コミュニケーション研修」というと、何を思い浮かべるだろうか?
異文化コミュニケーションという分野は、古くからの学問で、様々な流派がある。

私が長年、感じていた違和感というのが
「異文化コミュニケーションの知識がなかなか実践と結びつかない」ということだ。
知識としてわかってはいても、いざ実践の場で使おうとなると、
なかなか効果を感じるのが難しい分野でもある。

そんな中、Ross Moore Fay講師は私の長年の疑問を解消してくれた。

彼は、異文化の知識に裏打ちされた実務的なビジネススキルのトランスファーも可能な講師だ。
例えば、プレゼンテーション研修と言っても、オーディエンス分析をしないまま、
プレゼンテーションを行っても効果が半減してしまう。
Rossの場合は、オーディエンスがどのようなCulture(s)を持っているのか、
そこに対して効果的に訴えるスキル
を学ぶことができる。

Rossが重要視するのは、Cultural Intelligenceだ。
グローバル化が進み、自分の想定外のことが多く起きる現在では、
自分の想定範囲内をどんどん広げていき、フレキシブルに対応することが重要だ。
イギリスに生まれ育ったものの、何とも言えない「違和感」を感じ続け、
それを言語化しよう、違和感を理解しよう、という絶え間ない試みの中から
彼の異文化への深い洞察が生まれている。

「フレキシブルに対応」は言うは易し、行うは難しの典型だ。
ただ、Cultural Intelligenceを高め、相手をより深く理解することで、
より双方のシナジーを高めることができる。

それが出来るようになることが、今後のグローバルリーダーに必要な力だろう。

<研究会後にRossと専務取締役の福田と>

(第1部の報告はこちら)

グローバル人材育成研究会のお申込はこちら

関連記事

グローバル人材育成研究会【G研】のお申込みはこちら

ページ上部へ