第114回グローバル人材育成研究会
『ロンドンビジネススクール ディレクターが来日!
企業のこれからを担う若手・次世代リーダーの幹部育成』を開催した。
第1部では、私からエグゼクティブエデュケーションの概要、
今注目を浴びている理由、そして投資を効果的に行うための
事前研修の重要性についてお話した。
その後、グラクソ・スミスクライン株式会社の中野様より、ご自身がLondon Business Schoolに行かれた体験をお話いただいたのだが、
まさにTransformative Experienceだったのだな、と感じた。
Transformativeとは、自己革新や自己変容を促す、というニュアンスだ。
「プログラムに参加したことによって、まさに自分の人生が変わった、
残りの人生の目的が明らかになり、
そこから逆算して自分がやるべきことが明確になった」
という言葉は、中野様がまさに、苦しみながらも、
自分のキャリアをしっかり見つめて、
エグゼクティブ・エデュケーションという、
リーダーシップ開発の最高峰の場を使いこなしたという例だろう。
第二部では、London Business School(LBS) の
アダム・キングル氏から、
最新の研究に基づき、Generation Yと呼ばれる人々が
どのような価値観に基づいて人生と仕事について考えているのか、
そしてそれらが今後の社会にもらたす影響をお話いただいた。
その中で、一番印象的だったのが、
長寿社会になって、一生における労働生産時間が伸びると、
キャリアの意識が変化するということだ。
一つの仕事や専門性だけで職業人生を終える、というより、
複数の仕事はもちろんのこと、複数の専門性をもって
仕事をする人が増えるというのだ。
先がなかなか見通せない激動の社会にあって、
個人のキャリアをどう考えるか、というのは
ますます重要なトピックになるだろう。
また、London Business Schoolの特徴についてもお話いただいた。
ビジネススクールというと、ケーススタディを思い浮かべがちだが、
LBSではリーダーシップコーチングや、シミュレーションなど、
様々な学習法を使って、内省の機会を増やしている。
多様な学習スタイルの人がいるからこそ、多様な学習法を揃え、
まさに自分自身のTransformative Experienceを引出している。
エグゼクティブ・エデュケーションプログラムには様々なものがあり、
各学校が特色を出しながら作り上げている。
派遣目的や派遣者に合ったプログラムを選ぶことが重要なのだが、
傍目に見ると、プログラム同士や学校同士の違いが分かりにくい時もある。
そんな時こそ、ぜひご相談いただきたい。
<LBSのアダムと弊社福田と一緒に>