布留川 勝の人材育成の現場日記

 

先週の金曜日、Zoom版赴任者向けパーソナル・グローバリゼーションを開催した。ご参加者は約30名。もともとこのセッションは海外赴任前研修の位置づけで、今月の初めに開催される予定であったが、新型コロナウイルスの影響で急遽集合研修では実施が難しくなり、オンラインで実施することになった。もう何回か、Zoomでデモンストレーションは行っていたのでそれほど不安はなかったが、今回は3時間半なのでいかに研修に集中して頂き、効果が出せるかが100%確信がなかった。

結論から言うと、こちらが想定した以上にポジティブなフィードバックをいただいた。オンラインながらも、ペアワークやグループワークを何回も入れ、チャットでの質問やコメントもとても有効だったのではないかと思う。過去に数回赴任経験のある方もご参加いただいたが、以下のようなコメントもいただいた。

・ 今後の社会で、自分がsustainableであるか?が非常に考えさせられた。
・ まさしく海外から見た日本の現状であることに共感するとともに、改めて自分に置き換え、ゼロベースでの海外赴任にしたいと強く感じた。
・ 外国人の日本人駐在員への不満が、とてもリアルに感じられるもので納得した。自分もそうなるリスクがあると感じ、防ぐためにどうすればよいか考えさせられた
・ Zoomでの研修だったが、Live感があり、非常に面白いお話をお伺い出来た。
・ 自分は海外経験も長く自信を持っていたが改めて内省することができて、新たな気持ちで新しい国に赴任することができると思う。この気持ちを忘れず日々精進したい。

自分自身は変化の時代にサステイナブルなのか?

SDGs(持続可能な開発目標)は、社会のサスティナビリティをキープするための目標だが、今まさに我々個人個人がこの社会の中で自分自身の存在をサステイナブルにできるかが問われている。巷で言われている「働かないおじさん」は、日本社会においてでさえもうすでにサステイナブルではない。まして、赴任先においては、日本人と価値観の違うプロフェッショナルと協働しなければならない。日本で働かないおじさんと呼ばれる人たちは、現地では、特に新興国において、「高給取りの厄介者」に見られてしまう可能性が高い。

今回は従来型の赴任前研修(異文化コミュニケーション、英語力や現地語の必要性など)などにとらわれず、リーダーとして、あるいはエクセレントマネージャーとしてどうあるべきかについての原則をリマインドさせていただいた。

50コース以上がオンラインで展開可能

現在弊社のパートナー講師陣とZoomを使っての研修実施でどんどん話を進めているので、様々なコンテンツを提供できる状況になってきている。もうすでに様々な対象者とニーズ別で50コース以上が展開可能だ。

新入社員の入社日を遅らせる企業も増えてきており、すでに私のコースもオンラインで実施する案件が決定し始めている。
今回の新型コロナウイルスの影響で強制的に様々な試みが試され、オンラインが得意なこと、対面での集合研修が得意なこと、そのあたりのすみわけがより具体的に分かってきた。本日もクライアントでの対面での集合研修も行われており、新型コロナウイルスに対する対応は各社様々であるが、選択肢が増えてきている事は大きなメリットがあると感じている。また新しい情報が出てきたらアップデートさせていただく。

 

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