先週G研第55回(第1部 Visionary人材になる方法 第2部 論理思考で扱うHow?と人生のWhat?を見つける)を開催し、渡辺パコさんを第2部の講師としてお招きした。以前からパコさんのロジカルシンキングの著書を読んで面白い人だな、と思っていた。実際お会いして、講演を聞いてみると、言葉にまったく無駄がない。さすがに、ロジカルシンキングのベストセラー作家である。私のパートのワークでは、はっと気がつくと、ご参加者に混ざって一緒にワークされている。自由な人なのである。
最近では「おとなの社会科」という講座を展開されている。いわゆる教養講座なのだが、パコさんは非常に面白い視点で難易度の高いテーマを扱うようだ。弊社とは今後法人向け「おとなの社会科」を一緒に展開しましょうとという話になっている。
「布留川さん、なんかいい教養講座ないかな?社長がグローバル人材は、まず教養だ、って言うんだよ。」とおっしゃるご担当者が最近増えた。なぜかな、と思っていたが、考えてみたら当たり前で、英語力もコミュニケーション力も高くても教養がなければ言葉も軽すぎて存在感はない。ただ、教養は人材育成プログラムとして体系的に組み込むのは大変である。第一予算がつきにくい。交渉力やプレゼンは、売上利益に近いので予算もつくが、教養はどうしても優先順位が下がる。
今回は、私がパート1で、「ビジョナリー人材になる方法」を担当し、次の3つのポイントを挙げた。1)仕事は面白いからやる、誰もやってないことをやる。2)「ビジョニング・ライフ(先を読み、そこで自分はこうありたいと思うイメージを描く)」を1年続ける。3)ビジョナリーな友人を3人作って、ビジョンを語りあう。
そうするとこんな意見が聞こえてきた。「3のビジョナリーな友人、というのが難しいです。私の周りにはいませんよ、そんな人。」私が、ビジョナリーな友人のイメージとしてアンディ・グローブの言葉「サンフランシスコの北のトンネルを抜けて、陽光にきらめく都市を見た瞬間に、僕はベイエリアに恋に落ちた。(中略)美しかった。人々はフレンドリーだった。そしてこの街は僕の故郷になった。」を引用したせいかもしれない。
確かに、こんな人、なかなかいない。ん、パコさんは、こんな感じかも。
写真は当日の様子。