先週、ニューヨーク大学のパートナーであるDr. Jexが来日されたので、過去のご参加者にお声をかけてAlumni Party(同窓会)を開いた。毎年行っているのだが、Jex氏の人柄もあり忙しい中を何とか都合をつけて皆さん集まってくれる。参加メンバーは企業派遣と個人で行かれた方々である。このコースの終了後に海外赴任されている方も多く、多くのコース修了者がグローバルにご活躍されているのを聞いて、Dr. Jexは心から嬉しそうであった。
それぞれ参加の時期も違い会社も違うのだが、同じコースを修了した仲間としてみなさんすぐに打ち解けて楽しい会になった。
このニューヨーク大学のコース(http://www.globaledu-j.com/g/g52.html)は、 『MBAでも語学留学でもない』をコンセプトに開発されたものである。期間は3-4か月と短期間であるが、20-30代の参加者には相当のインパクトがる。もちろん『人種の坩堝』ニューヨークという街そのものからの刺激も大きいが、『リーダーシップ、コミュニケーション力、マネジメント、マーケティング、フィルム、IT、ファイナンス、HR、組織開発、不動産』などを現地のビジネスパーソンと共に学ぶ時に起きる、 「自己理解→自己変革」 のプロセスがやはりプログラムとしての魅力である。
数年前にこのコースに参加した有能な人材が、帰国後すぐに会いに来てくれた。
『布留川さん、まだ頭が混乱しているけれど、私の中で何かがはじけたような気がしますよ。説明がしにくいけれど、自分のアイデンティティーが問われる場面が何回もあったんです。あなたの主張は?目的は?正体は?あなたは何者?と何回も追い詰められましたよ。
こういうのもなんですが、日本では結構無敵でかっこよく生きてたんですけどね。』
私には,ますます魅力的になったこの30代前半の男性が、このコースに参加してがむしゃらに何かを得てきたきたことが手に取るようにわかったし、時期が10年早くても10年遅くてもこんなにインパクトはなかっただろうな、と考えていた。このコースは少なくとも実務で修羅場をくぐりぬけてきたような人にこそ向いているのだ。
『それにしても、東京の地下鉄に乗ったサラリーマンは何であんなに無気力に見えるんでしょうね。でも、あと1週間もすると僕の目にも普通の光景としてなじんでいくのかな。まあ、僕は抵抗しますけどね。』
いいなー、こういう感性。
写真は、Alumuni(同窓会)の模様。