先日「右脳型英語学習法」のコース参加者からこんなことを言われた。「英語で仕事の話は何とかできるんですが、雑談になるとからっきしだめなんです。何かいい方法ありませんか?」
一般的にビジネス英語は難しく、日常会話の方が簡単と思われがちであるが、この方のようにあながちそういう訳でもないなと感じられる方も多いのではないだろうか。
例えば、相手が米国人であるとすると、日本人に比べ彼らは会話中の「沈黙」が苦手である。ピンポンのように常に会話というボールが行き来していないと落ち着かないのである。仕事の会話であれば、内容も分かっており、専門用語も使い慣れているので彼らとの会話は比較的スムーズであるが雑談はそうもいかない。
そこで、今日は戦略的雑談について書きたい。
戦略的雑談とは、雑談を通して、1)自分に好感を持ってもらったり、2)自分の能力を売り込んだりする一種のスキルである。話すのが嫌いな技術者の方などからは、「アー、めんどくさい。」という声が聞こえてきそうであるが、異文化ビジネスの世界ではそれを楽しむぐらいのスタンスが求められるのでがまんがまん。
準備には3つのポイントがある。
1) 雑談(話題)をA4サイズ1枚に収まる長さで、最低10種類つくり、クリアファイル(写真のような100円ショップに売っているものでOK)に入れる。夜寝る前に1種類あたり3ヶ月程度、最低200回音読する。その際、非言語(ジェスチャー、声のトーンなど)も意識し感情を入れる。英語が心配であれば、ネイティブにチェックしてもらう。そのプロセスを全種類の雑談で繰り返す。
2) 雑談は自分のアピールのためであるから、自分の好感度をアップするような「エピソード」のあるものか、自分の専門性や自社の商品・サービスをさりげなくアピールするようなものが好ましい。
3) 機会があるごとにその雑談を試す。10回くらい試すとコツがわかりスキルとして定着する。
雑談のうまさと豊富さで人間関係もスムースになり、外国人とのコミュニケケーションも苦痛でなくなる「戦略的雑談」はグローバル人材の必須スキルなのである。