布留川 勝の人材育成の現場日記

鉄は熱いうちに

2010/04/17

パーソナル・グローバリゼーション

KM

鉄は熱いうちに打て」、ということで今年は新入社員への『パーソナル・グローバリゼーション(個のグローバル化)』と『右脳型英語学習法』ワークショップや講演の依頼が多くなっている。

入社直後から、グローバルマインド、英語自己学習力やグローバル化へのモチベーションを高めることでグローバル人材育成を促進するのだ。

グローバル事業でのリーダーシップ発揮を突然要求されている幹部社員ほどの真剣度はないが、大手企業の新入社員の多くはグローバルビジネスにも興味があり、
これから約40年間のキャリアにおいて、自分のグローバル化が避けられないことはおぼろげながら感じている。
そして、優秀で先を読める(ビジョナリー)な人材ほど反応し、積極的に取り組んでくる。

このブログでも何度か述べているが、そうした新入社員の中でも特に中国人、インド人や韓国人などアジア諸国の新入社員の真剣度はとても高く、積極的に発言してくる。
数で多いはずの日本人新入社員の存在がかすむことすらある。

たちあがれ日本」が新党として動き始め、応援団長の石原慎太郎都知事は、若者にエールを送りながらも苛立ちをを隠せない。
新興国の若手人材の情熱や知的好奇心の強さと比べ、財政破綻や少子高齢化で先の見えない日本の危機に直面しても「誰かが何とかしてくれるだろう」「とりあえず今の人生に満足している」という姿勢の若者には内心忸怩たる思いがあるのだろう。

とはいえ、実態は中高年がみな危機感に燃えて日本のために何かを起こそうとしていて、若者がそうではないというのも事実とは違う。
どの時代にも「今の若いやつは。。」という風潮はある。

インターネットも英語も高いレベルで使いこなし、ビジネスのやり方や技術情報を貪欲に学ぶ新興国の低賃金の若者人口が膨張するなか、5-10年後のさらに進んだグローバリゼーションのなかで日本の若者がグローバル労働市場でエンプロイヤビリティ(雇用されうる能力)が高い人材になるために今何をすべきなのか?

こうした問いに、入社して間もないまだまだ熱い時期に、真剣に向きあい、語り合う場があることで、
それぞれ自分なりの個のグローバル化に向けて火がつく。
5~10年後にはこの中からグローバルビジネスにおいてリーダーシップを発揮する存在感ある人材が出てくると信じている。

(写真は大手精密機器メーカーでのパーソナル・グローバリゼーションワークショップの様子)

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