新入社員のグローバル研修が進化してきている。
旧来型は、英語合宿研修+異文化コミュニケーション+通信教育というのが基本セットであった。しかし、一部の企業では、幹部向けのグローバル化研修と遜色のない講師陣や海外研修を取り入れてきている。
背景には、
1)グローバリゼーションの進展スピードの加速化
2)旧来型研修の投資効果の低さ
の2点が考えられる。
1)は、特に新興国の同世代の人材の優秀さやパッションの高さと比較し、日本人新入社員は危機感に乏しく、このまま放置すれば30代になった時に、スキルとマインド両面で大きく遅れをとる可能性が高いこと
2)は、サステイナビリティ(継続性)の問題である。合宿研修では盛り上がるが、現場にもどり1ヶ月もするともう仕事に忙殺されてしまい、1年もすると英語の自己学習を続けることさえしなくなる。また、グローバル人材=英語力という誤った枠組みをインプットしすぎる弊害がある。
先週の金曜日にスタートした新人研修は社長からのトップダウンの構想である。900名以上の新人全員には、4月に「パーソナル・グローバリゼーション ~自らのグローバル化プロジェクト」のセミナーを私が行い、その中から上司推薦を受けた28名が約半年のグローバル研修を国内で行い、その後1年間の海外トレーニーとして派遣される。
金曜日のセッションでは、パーソナル・グローバリゼーションの5要素である、ビジョナリーシンキング、セルフエンパワーメント、ダイバーシティ、コミュニケーション、グローバルイングリッシュを、思考ツールやケーススタディを使ったワーク中心で行った。
中国人、ネパール人、日本人の多国籍メンバーであったが、全員『自分グローバル化プロジェクト』に向けて旅立った。
写真は当日の様子