本日は大手金融会社の若手優秀社員が米国での短期(4ヶ月)Mini-MBAコースから帰国報告会があり、4名(ニューヨーク大学2名・UCバークレー2名)が、人事部の幹部の方々の前でプレゼンを行った。
現地の様子、何を感じたのか、学んだのか、現地から見た日本のこと、人材育成部へのアドバイスなどを4名がそれぞれ独自の視点で語ったが、グローバルでどんなことが起きているのかがつぶさにわかり、研修生の方々が大いに危機感を持ったことが伝わってきた。
今日の話は臨場感に溢れ、日本にいたら絶対にわからないエッセンスの宝庫であった。もし許可がいただければ、ぜひG研(グローバル人材育成研究会)でいつか語っていただきたい。
以下プレゼンと人事部の方々とのディスカッションのなかで印象的だった言葉(正確ではないかもしれないがニュアンスはあっているはず)である。
* 世界はすでにglobalizedしていた。
* 英語ができるなどということは当たり前のことで、そんなことでひと安心している日本人は周回遅れである。他国からの参加者は準ネイティブクラスの英語力だった。
* 伝えるコンテンツがあれば、英語は間違っていても聞いてくれる。
* すぐに赴任したい。場所は問わない。インドでも構わない。どこでもいい。そこで自分をさらに鍛える。
* クラスで貢献しないと相手にされない。英語ができないということはまったく価値のないというのに等しい。
* 始めは英語ができないから、いろいろ手伝いグループに食い込んだ。それがよかった。
* 日本語というバリアで日本市場を守っても、時間の問題で先進的な金融工学と新興国の低コストが徐々にボディブローのように効いてくる。
* 自分自身が行きたくなった。危機感を覚えた。(人事部)
* 自分たちが触媒になって、周囲の社員のグローバル化を促進する。
* この話を社員向けセミナーで話してほしい。刺激的だ。(人事部)
* ニューヨークでは自分から動かないと誰も相手にしてくれない。
*帰国後外国人の弁護士に敢えて英語で話しかけている。トーストマスターズというスピーチクラブに顔を出し始めた。
海外研修の効果は、個人に強烈なインパクトを与えることである。特に、成功を目指す人材にとっては、刺激と学びの宝庫である。人選がまさに大事であることを、今日は再確認した。
また、優秀で野心もある若手人材(30代)が、短期の海外研修で何を感じ、何を掴んでくるのかを肌で感じられる絶好の機会であった。今日の機会に感謝。
写真はニューヨーク大学の24時間使える図書館。
10数年前に始めて足を踏み入れた時の感動は忘れられない。