『英語力がないから意見がでないのではない!ロジックだ。ロジックが組み立てられないから言葉が出ないんだ!』
と何度も米国人講師が声を張り上げる。
参加者はみな真剣である。数時間後には数々の指摘されたポイントがどんどん改善さ
れていく。この学習スピードの速さは優秀さと若さの特権である。
これは弊社がコーディネートをさせていただいている新入社員のグローバルマインド研修の様子である。場所はマレーシアのクアラルンプール。
同じ研修が昨年は上海で行われた。グローバルマインドの醸成が目的ではあるが、
ハーバードや自社のケースを使った非常に高度な内容である。新入社員研修では1週間英語漬けなど英語や異文化研修が一般的だが、この研修は難易度的には入社5-6年レベルである。コンサルティング会社であり、参加者は修士号以上も多いのだが、上位企業の新人研修も毎年より高度な内容になってきている。米国人MBA講師2名も、グローバル企業のエグゼクティブや日本のトップ官僚のコーチも勤めるプロフェッショナルである。
本日が最終日なので、受講者(日本、韓国、中国、台湾)それぞれに感想を聞いてみた。
もっともよかったこととして参加者があげたのが、以下である。
* 自分の限界を知ったことと自分の可能性を感じたこと
* チームビルディングの大切さ
* コミュニケーション力のパワー
* ダイバーシティ(多様性)を実感したこと
* 英語力を高める決心がついたこと
『ロジック、コミュニケーション力、英語力、アサーティブネス、ビジョニング』、
これらの総合力が試され学べるセッションであった。新入社員にもこれだけの高度な内容が求められ、アジアの新人が合同セッションを行う時代になった。数年前にカスタマイズを依頼されスタートした研修であるが、2年目も順調に進んでいる。明日最終のグループ3が弊社コーディネーターとこちらに到着する。
私とコーディネーターの谷口愛は、日本人研修生とともに、今晩クアラルンプールか
らオーバーナイト便で成田に向かう。2週間のアジア出張であったが、グローバリ
ゼーションとアジアのダイナミックな動きを体感し、改めて多くを学べる機会になっ
た。
写真は研修の様子(上段・中段)と土曜に訪れたチャイナタウン(下段:左はコーディネーターの谷口愛)