今朝のバークレーは最高の天気だ。昨日時差ボケで2時から起きていたため、朝から日差しが眩しすぎるが、空気はドライで清々しい。
ちなみにサンフランシスコでは明日から有名なPride Celebration(ゲイのパレード)があるらしい。
今日から一日の休みを挟んで本格的にプログラムがスタートした。
参加者のアイザック氏の講義への反応は若干静かであるが熱心に聞き入り質問も活発になってきた。
Welcome partyでメンバーと飲みながら話したが、非常に優秀で前向きであり、健全な危機感を持っている。
ご担当者いわく旧帝大の院卒が多いとのことだ。
Haas School of Business(UCバークレーの経営大学院)のレベルの高度な内容に対して、英語レベルにばらつきのあるグループだが、巧みなファシリテーションで6-70%の理解度の参加者も引きつけられている。
午前中はReturn on Innovation(Investmentではなく)についての講義とディスカッション。
日米韓の代表的な企業のROIが示された。正直な話このデータを見て不安にならない日本人はいないであろう。なぜなら、イノベーションという視点でみると、昨今の日本企業の低収益は頷けないこともないのだ。
「新しいアイデアを取り入れ、人々のライフスタイルを変える」イノベーションは、インベンション(発明)とは違う。
日本企業はインベンションへの投資に寛容である。いや、激化する競争の中、寛容という言葉はオブラートに包みすぎかもしれない。
研究者や開発者が無尽蔵に時間を使ってインベンションを続けるのことは、会社を窮地に追い込むことがある。
インベンションは重要だが、経営の視点を持ちこまなければ、その会社は市場から見放されるかもしれない。
それが、今回のテーマMOT(技術経営)が注目される所以である。
数年前にある総合電機企業のトップが、開発部隊に「開発は全力で当たって欲しい。ただ必ず片手にそろばんを!」と訴えていたのを思い出した。
写真は午前中の様子とUCバークレーのキャンパス