去る6月10日(火)にLondon Business School Executive EducationのDirector of Learning Solutionsである Adam Kingl氏を招いて、特別セミナーを行った。
タイトルはずばり、“Strategic Innovation”、 「グローバルビジネスを勝ち抜く『イノベーション』について考えてみませんか?」 という題で行い、合計8社、19名の方々にお越しいただいた。
Adam Kingl氏は、非常にファシリテーションが巧みで、 複雑なリサーチ結果をかみ砕いて説明したり、はっとさせられるような 身近な例を用いて組織的にイノベーションを起こすには?という課題を 参加者の皆さんが考えられるように進めていただいた。
「普段とは違う脳みそを使っているなぁ」と言いながらも、 非常に皆さん、活き活きとした表情でご参加いただき、 純粋に「楽しい!」と言っていただけたのは、企画した側としても非常に嬉しい。
私が一番印象に残っているのは、likeability と diversityの話だ。 例えば、クイズ番組で自分が答えが分からない時、 確率的には、見ず知らずの聴衆の方が正しい答えにたどり着く可能性が高いにも 関わらず(diversity)、人間は、家族や友人など、自分たちが知っている人間に 答えを求めてしまうらしい。(likeability)
キングル氏は、こんなことも言っていた。 Too much agreement has more risks than too much conflicts. (同意をしすぎることは、コンフリクトが多すぎることよりもリスクが高い)
イノベーションを起こし続けることは、どんな企業にとっても喫緊の課題だ。 イノベーションを起こし続けるために、ダイバーシティ推進・運営を行う。 ダイバーシティ運営には、多くのconflictが生じるだろう。 それを行うためには、やはり、 知力だけではなく、人の感情にいかに配慮できるか、が大事な力になる。
今回のセッションが、
・イノベーティブな組織になるためには?
・イノベーティブな個人になるためには? を考えるきっかけになったのであれば嬉しい。
イノベーティブであることは、これからのリーダーに必須の力なのだ。
(終了後の キングル氏と)