私が企業のグローバル人材育成における英語研修に関わり始めてから既に25年以上が経過している。
そして、最近各企業のご担当者から、英語研修について再考したいというご相談が多くなってきている。
それはなぜかを公式化するとこんな感じである。
<やる気のない人> X <中途半端な質の研修> = フラストレーション
やる気のない人達に、中途半端な質の研修をいくら提供しても結果が出ないのは当然である。
これは主観であるが、25年前に来日していた英語の先生の質は今より高かった。やはり当時の日本のパワーとエネルギーが魅力的な英語講師を日本へと向かわせていた。
日本の大手企業で教えることはステータスであり、レジメに必要なアイテムだった。
英語の先生というのは、スキルだけではなく、人間的魅力が大事である。この2つの要素の掛け算が先生の質である。
不景気が価格を下げ、それが先生の質を下げ、本来あるべき先生へのトレーニングをカットした。
結果として受講者への不利益につながるという負のスパイラルに繋がったのだ。
ではあるべき姿はどうか?一応こんな公式ではないだろうか。
<危機感のある人> X <自責マインド> X <妥当な研修/教材> X <妥当な評価システム>=ハピネス
本人に危機感もあり、会社側の評価基準にもきちっと組み込まれ、そして本人は自責で学ぶという姿勢の場合は会社からの研修や教材支援は大きな効果を発揮する。
どの企業も無駄な経費は使いたくないし、現場のご担当者にしても無駄使いをしようとするような人は見当たらない。
それなのに、日本企業はなぜこの原則を無視し、投資効果の低い英語研修を継続してきたのであろうか?
こんなことを感じているのは私だけなのか?
次回のG研第89回では、ではこのテーマを取り上げ、皆様との意見交換の場にしたいと考えている。ぜひ気軽にご参加いただきたい。
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