不況が長期化し、社員の英語研修の効果が再び問われ始めている。
私の成功する英語学習の方程式は、『モチベーション×正しい学習法』である。
海外に住んだこともなく、留学経験もなく英語をモノにした日本人をインタビューすると必ずこの2つが両立している。1)モチベーションは高いが学習法がわからない、2)学習法はわかったが継続できない という状態では留学でもしない限り英語はモノにできないのだ。
モチベートされていない社員にネイティブ講師を使ってレッスンをする、あるいは学習教材を会社が指定し修了すれば補助をする、というやり方がこの20年間日本企業が採用してきた方式である。
しかし、それも曲がり角にきているのではないか?前回のブログに書いたが、日本は今、パラダイス鎖国状態なのだ。英語学習熱は意外なほど冷めてきている。時代が変わればその方法は変えるべきである。
昨日、『モチベーション×正しい学習法』を実践されている研修ご担当者のY氏からお話を伺った。Y氏の鞄には、GEのジャックウエルチの自伝(原書)とNHKのテキスト3冊があり、それ以外にシャドーイングや自分の発音をチェックするためのボイスレコーダー、そして英語のリスニング教材とオーディオブックしか入っていないI-Podが入っている。40代のY氏のモチベーションを点数にすると100点満点の100点であり、そのオリジナリティに富んだ学習法も100点である。楽しく、無理をせず、心地よく継続学習をする。一見簡単であるが、実はコツもある。それは、英語学習マインドセットを体得することである。
私と弊社の福田聡子が講師をしている『右脳型英語学習法』は、「留学しなくても、お金をかけなくても1年間で英語をモノにする」がコンセプトである。Y氏にも受講いただいたのであるが、まさに実践していただいた。楽しみながら隙間時間を使い1年でTOEICも500点台からなんと800点台まであげ、今年は900点も射程距離内である。
写真の左上のシールをごらん頂きたい。なんとジャックウエルチの自伝(原書)が105円(@BOOKOFF)である。
そうなのである、一度英語をモノにしようと決心すれば、英語学習にはお金はそれほどかからない時代なのだ。
インターネットには、無料あるいはそれに近いような価格の質の高い教材が溢れ、ジャックウエルチの自伝のような良書が105円で手に入ってしまう時代を私たちは生きているのだ。
社員の英語研修もまず「モチベーション×正しい学習法」に力を入れることでY氏のように主体的に英語を学ぶ人材育成を目的にすべきではないだろうか。
英語習得は会社に依存して学ぶマインドセットから、自ら決意し自ら学ぶ自立型マインドセットにシフトする時が来たのだ。