布留川 勝の人材育成の現場日記

英語力という「不安要素」

2007/05/16

英語力底上げ

前回のブログで、優秀な人材にも英語をモノにしない人が多いのは惜しいという趣旨のことを書いた。

単純に比較するわけではないが、アジアのエリート層で、英語を使いこなせない人を探すのは難しいのに、GNP世界2位の日本のホワイトカラーで英語を使いこなせる人を探すのが難しいのはある意味、奇異である。

少し斜めに見れば、経済的に成功するのに英語力はそれほど影響してこなかったことを日本企業は証明してきたともいえる。
ただ、国や企業としてはそうかもしれないが、個人としては最近「英語を使いこなせない」ことが自分のキャリアを崩壊させてしまうような事例に出会うことがある。たかが「英語」に長年積み上げてきたキャリアの道をふさがれてしまうとは思ってもいなかったはずである。
三角合併制定も騒がれているが、ある日突然、「自分の会社が外資系」、「突然上司が外国人」「隣の同僚はグーグルも英語で検索」がより現実化し、英語力という「不安要素」が、じわじわと日本のホワイトカラーに漂い始めている。

先日も、私が講師として外資系企業の管理職を対象に「右脳型英語学習法」コースを行った。このコースは英語学習のモチベーションを高め、日々の生活の中に学習を取り込んでもらうことをねらいとしているが、参加者はまさに真剣にそのもので、「英語が出来ることでのキャリアの広がり」に関して熱いコメントが多く出た。彼らの英語に対する「思い」はこのテーマへの取り組み方に関して様々な気付きを与えてもらえた。
より多くの優秀な人材がその能力をグローバルでも発揮可能にするために今後もいろいろな面からサポートしていきたい。

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