先週の金曜日に、大手メーカーで79名の新入社員に向けて、
グローバルマインド醸成研修を行った。
初めは少し静か目ではあったものの
ペアワークやディスカッションを通して、直ぐに彼らの積極性やハングリーさ、
また、グローバルに対する意識の高さが見えてきた。
今年は、海外の大学を卒業している方も多く、
また、インドネシア、韓国、中国などからの外国人社員が2割を占めるなど、
例年よりもダイバーシティ度が高まっているようだ。
前年度までの企業の一般的な採用基準としては、グローバル人材と言っても、
結局日本語が流暢で、日本的な考え方を持つ偏った外国人社員を
採用する会社も多くみられたが、今年の傾向としては、
現地採用でエネルギーレベルの高くビジョン、考え方や仕事に対する情熱などを
より重視しているようにも思えた。
また、今回の研修で私が話した殆どの外国人社員は、
当たり前のようにグローバルイングリッシュを使いこなしていたのも印象的だった。
その中でも特に印象的だったのが、インドネシア出身の新入社員だ。
彼の夢は、インドネシアでも高く評価されている日本の技術を世界に広めることとのことで、
目を輝かせながら活き活きと語ってくれた。
彼の『絶対に日本で成功する!』というハングリーさには大変感銘を受けた。
また、外国人の社員のみならず、日本の新入社員の方も
しっかりとビジョンを持っていて、会社で何を実現したいか、
また具体的にどの競合企業に何年以内に売上で勝ちたいかなど、
明確なゴールを持ち未来の「自分のありたい姿」と「会社のビジョン」を
しっかりと理解している。
私の若い頃は、一流大学を卒業し、
一流企業に就職できれば半ば安定が約束された訳であるが、
2013年の新入社員にはそういう形の安定はない。
そして、昨年くらいから多くの若手人材がそのことに気づき危機感を募らせている。
それは、健全であり良いことである。
逆にごく一部であるが、1960-80年代との違いをイメージできない若者もいるのは心配だ。