「ストーリーを語れますか?」と問われたら、あなたは「Yes」と答えられるだろうか?
今、管理職、営業マン、コンサルタント、技術者など様々な職種の人々に、ストーリーを語ることがより求められている。
その理由は、トップのビジョン、企業の価値観、事業部長が打ち出す方針、営業課長の営業戦略、技術者の思いなどが部下や顧客に共感を呼ばない、記憶に残らないということが、経営の大きな課題になりつつあるからである。
ここで、自分の社内や外部、取引先や友人で印象的で記憶に残る人たちを思い浮かべていただきたい。
恐らく、そういった人たちには存在感やアイデンティティといったものがあったのではないか。私の場合、やはり自分の言葉で物事の本質をわからせてくれた人たちは記憶に残っている。そして、その人たちは様々な形で「物語」を語っていて、その人たちには存在感とアイデンティティがあった。
少し話はそれるが、私が尊敬する作詞家の阿久悠さんはこんなことを言っていた。
●「人力」 は一人で生きる力
●「人間力」 は人と一緒に生きる力
組織において「人と一緒に生きる力」の中に、ストーリーを語る力が、重要度を上げてきている、と私は感じている。
疲弊し、明るい未来や、ありたい姿が浮かんでこないときに、自分たちの活動の「意味」「貢献」「顧客からの賞賛」「感動」などが、組織内で語られるようにすることは重要である。
そんな流れの中、今週の火曜日には、
このプレミアム分科会は最大6名までとした。理由はよりインタラクティブで、深い気づきが得られる機会を創りたいからである。
今回は3回目で、講師は菅原美千子氏にお願いした。
菅原さんは、トップのビジョンをただそのまま伝えるのではなく、それぞれの部署の幹部が、そのビジョンを組織に浸透させ、部下が共感し行動に移す仕組みの核として、ビジョンメイキング&ストーリーテリングを提唱している。
トップのビジョンや商品のコンセプトを自分なりに表現し、共感を得ることを自然にできてしまう人たちもいる。だが、残念ながらほとんどの人にはそのクリエイティビティや技術が欠けている。日本の学校教育や企業内教育では、それらをあまり重要視されてこなかったことにも、「出る杭は打たれる」「もの言えば唇寒し」的な文化も影響しているように思える
菅原さんのコースは、「ビジョンメイキング&ストーリーテリング」のマインドとスキルを自己訓練できるようになるように構造化したものである。
2日間と1日のコースがあるが、今回は4時間でご体験頂いた。
ご参加者の皆様からはとても満足頂いた模様である。
次回G研は、『勝てる人材のマインドセットとは?~欧州視点のグローバル人材育成』 である。講師はMarco Narducci氏(マルコ・ナルダッチ)氏である。イタリア人の彼から視た日本人ビジネスパーソンの「独特なマインドセット」は米国人や中国人の視点と異なり非常に興味深いので今回ご登壇いただくことになった。
私からは、『「攻めの組織」を大急ぎで実現するためのダイバーシティマネジメント対応可能な人材の育成』についてお話させていただく。
残席はわずか4である。まだ申しこんでいない方、ぜひご参加ください!
写真は当日の模様。