布留川 勝の人材育成の現場日記

リーダー育成の戦略的パートナーとしてのビジネススクール

2010/03/08

ビジネススクール

LBS

4日に欧州のトップビジネススクールの一校である、The London Business School(LBS)より、 Adam Kingl氏とAmy Gatrell氏が来日し弊社でミーティングをもった。
Adam Kingl氏はエグゼクティブエデュケーション(経営者教育)の中でも3つのフラッグシッププログラムのうち、中堅及びハイポテンシャル(管理職、リーダーとして期待されている人材)向けの2つのプログラムのディレクターを担当されている。そしてAmy Gatrell氏はマーケティング担当としてアジアを中心とした顧客企業とのコミュニケーションを担当されている。

来日の目的は、「顧客企業のニーズをより深いレベルで知ると同時に、LBSの特徴を知って頂くための戦略的対話」だった。
今回初来日のお二人であったが、弊社との協働においてどのように顧客企業をサポートできるかといった、具体的な話となり、LBSとの連携が今後ますます強化できそうで、まさに戦略的対話が実現できたミーティングとなった。

LBSは、特に以下の3点で強みを発揮している。

1)リーダーシップ開発の強み

2)コミュニティ意識の強さ

3)多様性

リーダーシップ開発の強みとしては、1~2週間の短期プログラムにおいても360°フィードバックの実施や期間中及びプログラム修了後のコーチングによるフォローアップを重視しているところからも分かる。
実際、参加された方々も、「リーダーとしての自分自身を深いレベルで見つめ直すことが出来た。しかもそれをグローバル企業や政府系機関の多様なリーダー人材と共に行えることにその価値があった」、といった主旨のご感想を頂くことが多い。

そしてプログラムディレクターを始め、スタッフがプログラム期間中はもちろんのこと、事前・事後も参加者との対話を大切にしており、プログラムディレクター、教授陣、参加者間で一人一人の顔が見えるような配慮が細かになされており、そこから「コミュニティー意識」が高まる。

参加者、教授陣も国籍はもちろんのこと、参加業界も多岐に渡り、どこかの国籍・業界が支配的多数になることがない。こうした多様性も学びを促進させている。

翌日、5日は一緒に企業訪問をしたが、やはりビジネススクールの特徴、そして責任者の顔が見えてくると、より親しみを持って頂けた。

ビジネススクールの経営者教育プログラムは、「敷居が高い」、「費用が高い」、「求められる人材レベルが高い」といった点から導入に二の足を踏まれることがあるが、戦略的パートナーとして上手く取り込んで頂くと、リーダー育成の幅を広げる上で非常に有効なリソースとなる。

これからもG研やブログでトップビジネススクールの動向を紹介していきたい。

写真は私の右側がAdam Kingl氏、左側がAmy Gatrell氏

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