この夏以降、弊社に頂くお問い合わせとして、部課長クラスの短期グローバル化が急激に増えている。日本企業のグローバル化へのシフトは明らかにフェーズが変わったような感がある。
そんな中、先日、G研第58回『初の共同開催!欧州および米国の名門校、
London Business SchoolとColumbia Business Schoolにおける
グローバルリーダー育成動向』を開催した。
共に世界トップランクのビジネススクールである2校のディレクターが揃い踏みとなったG研初めてのとても贅沢な会であった。
両校は提携関係にあり、共同プログラムを実施している。また弊社クライアント企業からも多くのリーダー人材を両校に派遣していることからこの会の実現となった。
欧州を中心に中東、アフリカなどのグローバル企業、政府系機関から多様で非常に優秀なリーダーが集い、コミュニティ意識を大切にし参加者同士が戦友としての意識が高められるロンドンビジネススクール。
そして人種の坩堝であり、まさにグローバル社会の縮図であるニューヨークという環境を活かしてのリーダー育成を行うコロンビアビジネススクール。
そんな両校のプログラムの特長、魅力を語って頂き、参加者からも様々な質問を頂いた。
海外のトップランクビジネススクールのエグゼクティブエデュケーション(経営者教育)は、世界中から選りすぐりのリーダー人材が集い、最高峰の教授陣と共に学べる。そのため、部課長のグローバルリーダー化にはまさにうってつけのリソースである。
しかし、多くの日本人参加者はこのリソースを活かしきれていない現実がある。日本人参加者の英語力の低さが目立つため、事前研修として英語力強化に重点を置かれるケースが多いが、それだけでは解決にならない。
TOEICを例え900点以上にしても、状況は変わらない。コミュニケーションスキルはもちろんのこと、思考力やアサーティブネスなどの課題などがより深いレベルにある。また、そもそもビジネススクールに「新しい知識を得る」といったインプット重視の姿勢で参加することにも問題がある。これらの課題解決に向けて、これまでの実績から、複数のステップによる効果的な事前研修をデザインすることで、高い成果を出せると確信している。<
ビジネススクール派遣の事前研修を対象者だけの事前研修としてではなく、グローバルリーダーの候補人材をプールする場としてデザイン・運用することで組織全体のグローバル化も進められる。
来年のG研でも新たなビジネススクールやその活用方法について様々な角度からご紹介していきたい。
写真は当日の様子。