2018年3月29日(木)に竹枝 正樹講師をお迎えして、第164回G研、
「思考回路を鍛えれば、仕事が早く・正確に片付く!
~業界・職種のクセが導く非効率さと、その改善策~」 を開催した。
竹枝講師は日常業務で本当に使えるロジカルシンキングをベースに、コンサルティング的な要素も含めて一社一社に入り込んで指導くださる講師だ。組織、そして参加者が抱える課題を深く理解し、当社と一緒に研修デザインを考えて実践するユニークな講師だ。
竹枝講師の特徴は、OJTとOff-JTの中間のようなプログラムを組み立てるところにある。
Off-JTである研修でロジカルシンキングを学んでも、オフィスに戻ってきたら、結局同じ方法で仕事を進めているように見えてしまい、研修で学んだことが実務でなかなか活かせない、というお悩みはよく聞く。
竹枝講師のプログラムは、職場のリアル課題に対して、講師が一人ひとりの受講者に対してコーチングを行うプログラムだ。
部課長クラスには、全社戦略に基づき、「部門として何を考えるべきか? -What」
担当クラスには、部門戦略を「どう実行するか? -How」 を主に考えてもらい、
数ヶ月に渡って、企画・実行のコーチングを行う。
この過程を通して、全社戦略に基づいた部門戦略の立案、および実行をサポートし、
受講者の思考力・実行力の強化、およびリーダーシップ開発を行うのだ。
特に、自らの「思考のクセ」に着目し、それを意識的に矯正しながら、思考力・実行力を高めていくプログラムだ。
当日は、竹枝講師の研修を導入いただいた日本たばこ産業株式会社様と、外資系製薬会社様にも事例発表、そしてパネルディスカッションをいただいた。ご来場いただいたお客様からも、人材育成を真剣に考えていらっしゃるからこその、かなり突っ込んだ質問が多く出て、非常に活発な議論の場となった。
パネルディスカッションで興味深かったのは、このようなアクションラーニング的な研修での事務局の役割は何か?という議論だ。
上層部との綿密なコミュニケーションによる研修の意義のすり合わせ、受講者のモチベーションが上がるよう、時には励ましたりお尻を叩いたりといったコミュニケーション、そして、参加者がプロジェクトのフィードバックを得やすいような部門全体での仕組みづくりなど、本当に様々な工夫をされていた。
講師、事務局、上層部、そして参加者が一体となった時、組織に本当の変化が起きる。今回の2社様も確実な変化の手応えがあるという。
このような、組織での本当の変化が起きる場に立ち会えることが
人材育成・組織開発の醍醐味だという、改めて原点に立ち返ることのできた研究会だった。