布留川 勝の人材育成の現場日記

新興国の研修は「場」の力がある

2014/11/19

グローバル人材育成

海外研修(若手・中堅)

ジプニー日曜からセブ島に入り昨日からマニラに来ている。
目的は、低コスト留学と新興国という場を活かした研修のリサーチと打ち合わせである。まだ詳細は書けないがなんとなく形が見えてきた。
新興国の研修のコーディネートは先進国の3倍の時間と労力がかかる。

フィリピンに来ると『生きる』ということの意味について考えさせられる。こちらの人々の生命力にはいつも感動させられる。日本を全くで出たことのない人であればここに来るだけで強烈なインパクトを受けるのは間違いない。いかに日本が経済的に恵まれていて清潔で安全なのかがわかる。普段当たり前のように受けているサービスや心地よさが身にしみてわかるはずだ。

例えば、タクシーに乗ればかなりの確率で料金の交渉が必要になる。空港からのドライバーはメーターが回っているのに倍以上の金額を払えと言ってきた。私は慣れているから、メーター分しか払わないよときっぱりと断ったが、海外が初めての人やマニラが初めてであれば怖いし大した額でもないし払ってしまうだろう。地元の人でさえ、渋滞しているから余計に払えといわれて面倒だと言っていた。これは別の国でもよくあることで、これを経験すると日本のタクシー運転手は神様に見えてくる。

試しに一日に何時間働くのかと聞いたところ『24 hours』と言う。冗談かと思ったが彼はずっとそうらしい。時々車で仮眠しまた走る。20歳の娘の教育費を払うために頑張っているらしい。毎日がお盆のような渋滞で空気の悪さは北京にも勝てそうななかで頑張るお父さんには頭が下がる。
フィリピン人は家族のためにお互いが助け合って生きているし、それが普通である。だからもしかしたら倍払ってくれそうなら一応ダメもとで聞いてみるのだろう。背景を知ると責める気にもなれない。日本のスタンダードで考えたら間違いだ。「優劣ではなく違い」なのだと視点を変えることができなければこちらでは働けない。

ということで短い出張であったがいろいろ感じることができ私自身の研修にもなり有意義であった。
明日帰国する。

写真は美しさに見とれたジプニー(今回も結局乗れなかった!)

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