布留川 勝の人材育成の現場日記

どんな人が「フィリピン留学」すべきなのか?

2014/06/01

グローバル人材育成

image一昨日からマニラに来ている。目的は2つである。
1番目は、提携している語学学校との打ち合わせであり、2番目は今日から行われる「5-day Mission Driven Business Challenge Program」の運営である。

最近フィリピンが英語教育に関して注目を浴びているのは皆さんもご存知の通りである。弊社でもオンライン(電話英会話)とオフライン(留学)の両面でプログラムを展開しているが、なかなか好評である。
ある企業では社内英会話レッスンを大幅に削減して電話レッスンに切り替えコスト・効果両面で成功している。

よく受けるご質問は、「フィリピンと欧米の語学学校の違い」である。
簡単にまとめると以下の通りである(3-5は左が欧米右がフィリピン)。
1 価格 (欧米>フィリピン)
2 先生の国籍 (欧米人/フィリピン人)
3 教授法 (グループレッスン主体/プライベートレッスン主体)
4 滞在方法 (ホームステイ/寮かホテル)
5 目的 (英語力に加え多国籍、主にEU、の人材と交わる/英語力プラス新興国体験
)

では、どんなケースでは「フィリピンを留学先として選択するメリット」があるのか?
それは、まずは英語力アップが主目的で予算が低い場合、次になんらかの理由でプライベートレッスンが好ましい場合である。例えば、英語力がTOEIC400以下の場合である。このレベルであればフィリピン留学は適している。プライベートレッスンであり、かつフィリピン人のホスピタリティあふれる優しく丁寧な教え方が英語苦手派に安心を与え効果がある。
あるいはTOEIC700以上であるがほとんど話した経験のない人にも向いている。
1日7-8時間の英語漬けは、TOEIC高得点者の英語保有能力を引き出してくれる。

最近の成功例では、TOEIC600の赴任前マネージャー語学留学は、<1ヶ月フィリピン2ヶ月イギリス>の組み合わせだ。
弊社のアセスメントでこの方のスピーキング力がかなり低いことがわかり、フィリピンでのプライベートレッスンを1ヶ月入れた結果、帰国後ご本人から非常に感謝された。フィリピンで会話に慣れていない状態でイギリスの学校はきつかったと思うと言われていた。

更に、新興国を体験することの意味は大きい。戦後の日本がそうであったように、急成長する国はどこも将来への明るい期待の裏側に汚職や大気汚染や治安の悪さや貧富格差などの矛盾を抱える社会である。高度成長期を実体験していない世代にはそういう社会での生活は貴重な体験である。日本では想像のできない貧しさやインフラの酷さがそこにはある。
新興国のビジネスパートナーがどんな生活をし、その結果どんな価値観を持っているのかを深く理解しているか表面的にしかわからないのかでは相手からの共感度は大きく変わるのである。

今回は高価格で高い質(カリキュラム、講師、施設)と中価格の学校を視察した。
低価格低サービス校は企業向けではないので除外した。

フィリピン留学といっても、千差万別であり、使い方もいろいろ工夫が必要である。

5-day Mission Driven Business Challenge Programについては改めてレポートさせて頂く。

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