4月に入り、当社クライアントでの新入社員向けグローバルセッションがラッシュを迎えている。
先週の木曜日は大手メーカーで、グループ会社を含めた、
総勢650人の新入社員向けに講演を行った。
厳しい就職戦線を勝ち抜いてきたためか、自分自身のグローバル化に対して、
危機意識を持ち、大変ハングリーな新入社員が多い印象を受けた。
真剣な眼差しで私の話を聴き、メモも細かく取り、
休憩中にも個別に質問に来るなど大変積極的な方が多かった。
今年の新人のキャリア観は危機感に満ち溢れているというのが私の感想だ。
また、私の講演後にはグローバルに活躍している先輩社員の方々に、
プレゼンテーションをしていただき、私はファシリテーターを務めた。
グローバルビジネス前線で活躍している先輩社員の生の声を聞く事で、
新入社員にグローバルで活躍することをより身近に感じてもらい、
グローバル人材としての考え方、思い、決意、また情熱をもって
チャレンジすることの大切さを学んでもらうのがこの先輩社員とのセッションの目的である。
先輩社員との質疑応答では、新入社員から大変鋭い質問が出ていたのも印象的であった。
例えば、
『ビジョンを持つ事は大切だが、それを実際にはどのように現場に落とし込まれているか?』
『他国と日本を差別化し、世界に日本の良さを伝えるにはどうすればよいか?』
などの質問が挙げられた。
先輩社員はこれらの質問に対して、
『自分の会社に誇りを持ち、グローバル化に向けて
一人ひとりが何が出来るかを考えることが必要』
『日本の良さを伝えるには、日本人vs 何人と考えるのではなく、
人と人との関係を築くことが重要』
『日本人の勤勉さ、細かさ、こだわりは世界で高く評価されているので、日本人としてのアイデンティティーをしっかり持ち「日本人はすごいな!」と思ってもらえる人材になることが大切』
といった大変貴重な意見や思いを共有していただいた。
是非、2013年度の新入社員の皆さんにも、先輩からのこの熱い思いを胸に、
日本が他国に誇れる技術力、仕事へのプライド、深い人間関係に裏打ちされた協働力を発信していける、そんなグローバル人材を目指してほしいと願う。
(写真は当日の様子)