日曜日に早稲田大学アイセックとの海外インターン生への事前セッションがあった。
今回で4回目になるが、10代20代前半の若者とのコミュニケーションは管理職とのものとはまた一味違う。
参加者は中国人、韓国人、アメリカ人も入っていてダイバーシティもありよいバランスであった。
ディスカッションの内容は、グローバリゼーションの本質、グローバルで活躍できる人材の要素、自分をどうグローバル化するか。
中国人学生のコメントが興味深い。「最近の中国人のエリート層は、起業家を目指すというより、グローバル企業への就職に熱心だ。」
昨今のエリート中国人は起業を目指すタイプと安定を目指し就職するタイプとが二分しているように見える。
恐らく、中国が今後も成長を続ければ後者が主流になるだろう。そして、いま日本の経済成長へのリスクとして抱え込んでいる「安定志向でリスクを嫌う」若者の比率が増える。
先週はクライアント企業での管理職向けのグローバルマインドセッションが連日入った。参加者に、「あなたはハングリー精神を持っていますか?」と問いかけたところ、95%以上がNoという答えだ。
今海外企業にシェアを奪われつつある企業の管理職が「ハングリー」でなかったら、10年後の日本はどうなっているのだろうか?
中国が日本の来た道をたどり、5年後に「ハングリー精神を失い人件費がさらに高騰」すればうまくバランスが取れて相対的に日本の競争力が上がるのだろうか?
これはまだ誰にも正確な予測はできないだろう。不確定要素がありすぎる。
ただ一つだけ言えるのは、そんな世の中でも、変化に適応できる個人と企業と国は生き残る、ということだろう。
写真は当日の様子