先日グローバル人材育成1年コースの経営陣に向けてのファイナルプレゼンテーションがあり、私も参加してきた。この企業ではこのプロジェクトが今期で5期目である。内容、スキルともに年々磨きがかかり、経営陣の鋭い質問を想定した説得力のあるプレゼンテーションに仕上がっていた。
昭和の古きよき時代から受け継がれた「仲間の強い絆」文化を残すこの企業にとっても、急激なグローバリゼーションの中、グローバル企業としての組織と人材の開発は「急務」である。そんな中、毎年、将来を嘱望される若手の幹部候補人材(毎年平均16名)がコースを通してグローバルスキル、マインドに磨きをかけている。
5年間で80人近い『グローバル対応可能な』若手の幹部候補が誕生した。「単なる英語のできる人材」ではなく「グローバル人材」が社内において面展開できたことはグローバル展開における非常に大きなレバレッジになる。
幹部候補人材だけあり、日常の業務は多忙である。しかし、コースの内容、講師陣はいい意味で容赦なく厳しい。受講者は課された高いハードルを、仲間で助けあい、協力し「チーム学習」で乗り越え、個人のグローバルスキル、マインドを醸成すると同時に、幹部候補人材同士の強い絆をも育んだ。
人材育成の投資効果は、個人の成長だけではなく組織として10年単位の時間軸でどれくらいポジティブなインパクトがあったかをみるべきである。
トップの明確なビジョンと人事部の企画運営と熱い思いに支えられ、毎年さらなる高みを目指して実践したこのプログラムは、周囲の社員にもポジティブな影響を与えている。
今年も最後までやり遂げ、充実感溢れる16名の皆さんと、そんな16名を嬉しそうに見守る経営陣の熱い思いに満ち溢れた現場を共有できたことは幸せであった。
(写真はプレゼン終了後の記念写真と受講者代表からの感謝のメッセージ。)
上の写真右の大貫知加がこのプロジェクトのコーディネーター。1月に出産を控えながら最後まで頑張った。お疲れ様でした!