今日は前々回に引き続き、先週からスタートしたユニークな新入社員研修を紹介したい。
以下弊社コーディネーターの別所から現地レポートをもとに書かせていただく。
この企業では、5年前から上海とマレーシアで8日間の新入社員研修を行っている。
今年も日本オフィスのみならず、台湾、タイ、韓国、EUなど、
世界各地のオフィスから新入社員が集まり、
グローバルに活躍するコンサルタントになるための土台作りが行われている。
内容は、コンサルタントとしての思考力を養うため、ケーススタディが中心だ。
自分はある事象をどう捉え、どう分析し、どのような解を導くのか?
これを説得力ある言葉で語り、周りを巻き込みながらプロジェクトを動かしていくことが、
実際のコンサルタントとしての業務で求められる。
今回の新入社員研修は、実地に出る前の過酷な練習だ。
もちろん、英語力にばらつきはあるがセッションは全て英語で行われる。
多様なバックグラウンドを持つチームメンバーと切磋琢磨しながら、
自分ひとりでは出せないチームとしての付加価値をいかに出すか。
そのために、自分とどう向き合うのか、チームメンバーとどう向き合うのか、
ひいては、仕事とどう向き合うのか。これが受講者には求められている。
学生までは個人が評価されたが、
企業組織に入った以上、他者とどう協働できるかがカギとなる。
なかには、英語でのセッションというプレッシャーに負けてしまう人もいるだろう。
また、グループワークが想像以上に困難で、投げ出しそうになってしまう人もいるかもしれない。
ただ、それらはいずれ実際のプロジェクトで起きることだ。
それをいつ経験するか、だけの問題ならば、
この新入社員研修で歯を食いしばって頑張る経験を積んでほしい。
苦労した経験は、必ず自分の力なり、チームの力となる。
グローバルで活躍するコンサルタントを目標に、
自分の力を信じて、チームメンバーの力を信じて、この研修を乗り切ってほしい。
この研修から、一人でも多くのグローバルコンサルタントが羽ばたくよう、応援している。