布留川 勝の人材育成の現場日記

45歳、仕事はできるがTOEIC350

2010/10/14

グローバル人材育成

選抜部課長

TOEIC350で45歳のエンジニア。周囲からの人望も厚く、社長も信頼をおく人物である。唯一弱点を挙げるとすると英語力。数年前までは、このままでなんとかこのまま出世街道まっしぐらであった。様子が変わり始めたのは昨年後半からである。少子化と日本市場の縮小、新興国市場の好調、円高、新興国競合企業の低価格戦略などなど、次々に環境が変わり始めた。数カ月単位で予期せぬ出来事が迫ってくる。

ある日、経営陣から人事部長に厳命が下った。以下の幹部40名全員を3カ月以内に、TOEIC700以上でかつ英語でビジネスができるように育成せよ。平均年齢47歳で筋金入りの英語嫌いで通っている部長級だ。若手が恐れる課長が頭が上がらない偉い方々。

これはフィクションではない。ここ数カ月このようなご相談が急増している。何か、たまっていたマグマがじわじわと流れ出てくるような感じである。もう企業として、中核の人材がグローバル人材化しない状況が耐えきれないレベルまで達してきたのだ。ぐずぐずしていたら、あっという間に先進国と新興国の競合と新規参入者にマーケットを奪われる
国内無敵のやり手幹部が、ついに世界に出てその実力を発揮する時がやってきた。

定年まであと15年。昨年無事定年退職した先輩エンジニアを羨ましがっても、残念ながら「英語嫌いの有能エンジニアという砦」も危うくなった。さあ、どうしよう。

そんな中、弊社がコーディネートする特別コース受講者の英語嫌い幹部が、アッと思わせる成果を出し始めた。仕事のできる人材は何をやっても乗り切るパワーとノウハウがあるのだ。
英語力アップもグローバルスキルも例外ではないことを実証してくれた。

この動向については成果が全体に広がり始めたら、G研で発表したい。

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