先週の金曜日に1年間のグローバル人材研修が修了し、社長、役員と社員への英語による成果発表会が東京であった。その様子はTV会議システムで大阪本社にもリアルタイムでつながれた。参加者からも社長および経営陣からも「グローバル人材化しただけではなく内面に変化が起きた、語りがうまくなった、すごいチームになった!」という声が聞こえてきた。
人材重視で選抜したメンバーは、英語力は決して十分はなく、初日の米国人が発する生の英語は一部の人を除いてはほとんどわからないところからのスタートだった。担当した弊社コーディネーター居山真希子や講師陣からは、コーススタート当初、1年間で本当に英語でコミュニケートできるところまでについて不安視する声も聞こえてきた。ただ、数ヶ月たつとコース参加者に「仕事で使う機会に英語に対する抵抗感がなくなってきた」という声も聞こえてきた。英語力は低いが何か可能性を感じさせる優秀で心温かいメンバーだった。みな個性的である。言いたいことをいい、英語が理解できなくても明るく、あきらめないで予習復習をしてくる。辛くなると、リーダーは徹底的にサポート役に徹し、メンバーもリーダーをサポートし、全員が様々な場面で場に貢献しお互いに助け合った。仕事のできる人たちの特性がこんなところで発揮されてくる。
ファイナルプレゼンテーションを、私は社長や役員の近くの席で見守った。私の想像であるが、その成果は社長の想定を超えていたと思う。一皮向けた社員の勇姿を「Cool HeadとWarm Heart」で受け止めておられた様子を見て、経営者としての人材戦略と育成への熱い思いを感じ取った。
今朝、早速今回ご担当頂いた役員のA氏からメールを頂き、嬉しかった。
「先週の発表と皆さんの輝いていた目をみていたら
十分当初の目的を達成できたのではないかと思います。
英語力をはじめ技術的な事柄はこれから実践を積んで
より充実していくものと思います。
多分皆さん、学校卒業して以来、商売以外で達成感を感
じたのは今回が初めてではないでしょうか。
そういった高揚感と気持ちをもってこれからの仕事をして
いけば必ずや良い会社(自分の)になると思います。」
1年半前にスタートしたプロジェクトだったが、A氏と現場をご担当いただいたS部長代理の会社と社員への思いは強い。やはり『人材育成の3つの肝心要』は、「事務局のひたむきな思いと人選と講師陣」であることを再確認した。
写真は表彰式後の記念撮影。