4月27日(月)に弊社のパートナー講師である菅原美千子さんをお招きして、グローバル人材育成研究会の分科会を開催した。菅原さんは報道の現場(アナウンサー・キャスター・報道記者)というメディアの世界の人であり、コーチングの専門家でもある。そんな二つの世界に身を置いていることが、今回取り上げた『ビジョンメーキングとストーリーテリング』への思いにつながっていったように私には見える。
そして、私は、グローバル人材の要素の中核に、『ビジョナリーシンキング』という概念を置いている。ありたい姿(熱い思いと枠にとらわれない思い)と構想力(ありたい姿を実現する思考力)を併せ持つ、という意味である。言い換えれば思いは右脳主導(発散)であり、その思いを実現させるプロセスを左脳主導(収束)で実行に移すバランス感覚に優れた能力である。
そんな流れから、私と菅原さんの間には、共通に目指すテーマがある。それは、人に感動を与えるビジョンメーキングとそのビジョンをストレートに伝えられるストーリーテリングの技術を、人材育成プログラムとして確立して広めていくことである。
大不況の中で、セールス部隊を率いる、リストラ後の傷ついた組織の立て直しなどは、その部署のリーダーの一挙手一投足にかかっている。即効性が求められる時は、引き出し型のコーチングだけではなく、周囲が未来を描けるビジョンとそれを根気よく周囲に語って説得していくストーリーテリングこそが求められている。だからこそ、自らの内面にあるビジョンを自ら引き出し、自分を鼓舞し、周囲の人間に語りかけ、説得していくマインドと技術の訓練が求められているのだ。
今回の研究会では、私がその社会的背景と全体像を菅原さんがコースの具体的な内容をワークショップ形式で行った。
午後の部が満席になり、午前にも同じ内容で開催させていただいた。ご参加者のみなさんもセッションの中で自らの体験を語られていて、私も新しい視点をいただいた。
当日のレポートは近日中にアップさせていただく。
写真は研究会の様子。