先週の金曜日にグローバル人材育成研究会を開催した。毎回30-40社の企業の人材開発ご担当者に参加いただいているが、今回でようやく20回目である。海外、国内機関を問わず教授、コンサルタント、講師、人材育成ご担当者など様々な視点から、最新の人材育成プログラムの動向について熱く語って頂いたことを思い起こし、改めて皆さんに感謝したい気持ちでいっぱいである。
今回の内容はこちらである。→http://www.globaledu-j.com/cms/whats/2007-0220-00000.pdf
私からは、アサーティブネスの概念と組織のカルチャーを変革するアサーティブ人材の育成プログラムについてご説明させていただいた。アサーティブネスはトレーニングで身につけることが可能なマインドセットでありスキルである。なぜか日本の学校教育では取り上げられないが、アサーティブネスはグローバル・国内人材を問わず、自分と周囲の人生を豊かにするものである。今回は企業におけるアサーティブネスの定義およびアサーティブな人材を、組織の要所要所に配置することで、組織を活性化する方向性について持論を述べさせていただいた。
中土井氏には、『バリュー・ビジョン共有型チームビルディング研修』をご紹介いただいた。
詳細については今週中に弊社ホームページでレポートするが、組織の中で『関係の質』『会話の質』がいかに重要であるかについて、また、メンバーひとりひとりに宿っている価値ある体験を共有し、組織・チームとしての一体感を創りだすことを、講義とグループワークでご参加者に体験いただいた。
どんなにスキルが高く、知識豊富な人材が集まっても人間関係が悪く、普段交わされる会話がネガティブなものが多く、それらの会話がスノーボール的に膨れ上がった状態では生産性は低くなるばかりである。そういう観点からは、知識スキル研修は勿論重要であるが、やはり限界もある。
中土井氏の研修は、個人のスキルアップにあえて焦点を当てず、組織開発の観点からチームビルディングを実現する現実的且つ具体的な枠組みを持ったワークショップである。
中土井氏とは昨年から何度もプログラム開発のミーティングを開いた。いつもあっという間に時間が過ぎてしまうほど楽しくて、刺激的であった。毎回何らかの前進があり、どんどん中土井氏が改良を重ねていきこのプログラムにたどり着いた。
研究会終了後、何名かのご参加者から、笑顔で『とてもよかった。こんな研修を探していました。』というコメントも頂いた。
仕事は人材開発という共通点のあるご参加者だが、初対面で通常より限られた時間での体験セッションだったので、どの程度研修の本質を理解いただけるか一抹の不安はあった。この研究会にいらっしゃる方々のモチベーションや問題意識、真剣さが、中土井氏のファシリテーションとうまくかみ合い短時間だがとても充実したセッションになったようだ。
写真は研究会の模様。風船のある写真はコア・バリュー(自分たちの強み)をコラージュ(絵やオブジェ)にしたもの。皆さん楽しそうでした。